9月20日(水)の第3回講義は「Saccoの工場画の世界」と題してアーティスト・Sacco(サッコ)さんのアートトークとワークショップを行いました。
Saccoさんは岩手県二戸市出身・茨城県つくば育ち。小さい頃からトンネル・高速道路・ジャンクションなどのコンクリートの建造物が「なんとなく」好きだったそうです。また、美術に触れる機会が多く、絵を描くのも好きだったとのこと。大学3年生の時、群馬県で亜鉛を製錬している「安中工場」との出会いをきっかけに、アートの視点でとらえた工場の絵を描くようになりました。
その後は液体・気体、あらゆるモノを大量に運べる縁の下の力持ち「パイプ」に心惹かれるようになり、抽象的な絵画を描くようになったそうです。よく見るとパイプもデザインや構造がバラエティに富んでいて、まるで工場の血管のようにも見えてきますね。
最後に、ドイツで稼働を終えた工場を丸ごと博物館として活用している「フェルクリンゲン製鉄所」を訪れた時のことを教えてもらいました。工場好きな人たちは、ぜひ行ってみたくなる場所でした。
後半はワークショップ「マスキングテープを使ってパイプの世界を作ってみよう」です。次回のレポートをお楽しみに!
※最後の1枚は先日の探査船ちきゅう・八戸見学会でのパイプの写真です。 助手/にしづか