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  • 執筆者の写真八戸工場大学

2018年度第3回講義(後半)講義Q&A、工場を楽しむ②ワークショップ「工業部品鑑賞会」、修了式

更新日:2020年9月3日


■質問コーナー Q.「ジャイロセンサー」はどんなところで使われていますか? A.航空機用の「レーザージャイロ」は精度が高く、飛行するための位置決めに使われています。ソフトボールくらいの大きさですが、価格は1,000万円(!)くらいします。 カーナビ用のジャイロセンサーは、クルマがトンネルに入ってGPSの電波が入らない時に、センサーで検知した速度や角度から現在位置を表示し続けるそうです。こちらは量産されており、価格は数百円くらいです。

Q.モーターの「2相」と「5相」の違いって何ですか? A.モーターの巻き線の違いで、相が増えるほど細かく巻かれています。

Q.なぜ、長野県に精密機械メーカーが集中しているのですか? A.地理的要因としてはキレイな水と空気が手に入りやすい環境であること、人的要因としては養蚕業が盛んだった地域で、細かい作業を得意とする人が多かったことがあり、精密機械産業が発達したと言われています。

Q.八戸や青森県南地域も、精密機械の生産に適していますか? A.多摩川精機には昔、八戸から電波関係の学校(事務局注…八戸電波工業高校。現在の八戸工大一高や八戸工業大学の前身)出身者が長野の工場に就職し、その後独立して八戸へUターン後に工場を立ち上げていたという縁があります。また、バブルの頃に長野県では人材や工場用地の確保が難しくなったため八戸に進出し、青森県南地域で5つの工場を持つまでになりました。最近では、自然災害に備えて工場を各地に分散させる目的もあります。

そして「角度と方向はどのように感知しているのですか?」の質問では、工学博士の今村さんからホワイトボードを使って説明していただきましたが、物理の授業のようでした。

後半のワークショップ「工業部品鑑賞会」では、多摩川精機さんで作られた部品をグループごとにさまざまな角度から観察し、気になることや機能、どこで使われているかなど、イメージを膨らませました。正解は、基盤のような小さな箱がカーナビ用のジャイロセンサーで、音叉型のモノは中身のセンサー素子とのことでした。

最後に、前回の講義「工場短歌をつくろう♪」の振り返りと表彰式、そして修了証書の授与式が行われ、皆勤賞の方には工場大学特製グッズがプレゼントされました。

2018年度の講義はこれで終了となりますが、工場大学Facebookではこれからもさまざまな情報を発信していきます。お楽しみに!

写真:やなぎまち/文:にしづか

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